佐々木倫子というカオス ―月館の殺人
- 作者: 綾辻行人,佐々木倫子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/08/10
- メディア: コミック
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今まで佐々木倫子はずっとシュチュエーションコメディーをやってて、獣医大学生→看護婦→フランス料理レストラン店員、という題材を選んでいて一見ハートフルな感じのする新しい読者の入って来やすそうなものばかりを選んでいたが、今回の題材はテツ=鉄道おたく(マニア)というあえて狭き門を選び、ミステリーいう支持の広いところを組み合わせる事で妥協してきた。
今までの獣医とか看護婦ならば優しくなければならない。フランス料理屋の店員なら品がなければならない。ここを優しくない、品のない個性的なメンバーが暴れまわっていくところにおもしろさがあるんだけど。
今回はおたくです。
今でこそ麻生太郎が秋葉原演説したりで社会的な注目度が高い?? けど私も含めて社会のあぶれ者たちです。生産性ゼロです。なぜなら一消費者にすぎないですから。
今までは看護婦にしろ、フランス料理屋の店員にしろ、こう振舞うべきという一線のようなものがあったですけど、何しろ今回はおたく。社会のあぶれ者ですから、自らも社会の落伍者だと自覚しており、もう自暴自棄もいいとことろです。軽犯罪者の集まりみたいになってますから。もうみんなワガママ。こうなると誰も佐々木倫子を止めることはできません。ストリー関係無しに最初から最後まで理不尽キャラのオンパレード。内容はぜひ読んでくださいあきれます。
これをカオスと言わずして何とゆうべきなのでしょうか。
おそるべし佐々木倫子。
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